おすすめのアーサリアンポップ

映画

アーサー王を主題にした映画です。

エクスカリバー

エクスカリバー

【著者名・製作者等】 ジョン・ブアマン(監督)
【発売元等】 ワーナー・ホーム・ビデオ
【アーサー度】★★☆★★★

セックスと暴力の匂いが濃厚な作品。
ジョン・ブアマン独特の解釈が面白く、いろいろなところで、アーサリアンなら思わずニヤリとしてしまうような仕掛けがたくさん用意されている。
バックに流れる音楽も、カルミナ・ブラーナやオペラ『トリスタンとイゾルデ』の曲が使われていたりする。
一見、派手な鎧や時代考証のあいまいさからカルト的な映画にみられがちだが、筋の通ったブアマンの解釈を通して、マロリーの『アーサーの死』の多岐に及ぶエピソードを本のテーマにまとめた力量はすごい。
また、子供時代のモードレッドや、イグレインを演じたのはブアマン監督の実子だと言うのだから驚きだ。そこまでさせるか、父ちゃん。
とにかく、この映画は2回以上見て欲しいです。1回見て受け付けなかった人ももう1度見れば、絶対にこの映画の良さは分かると思います。

エクスカリバー

モンティパイソンのホーリーグレイル

モンティパイソンのホーリーグレイル

【著者名・製作者等】 テリー・ギリアム&テリー・ジョーンズ(監督)
【発売元等】 ユニバーサル・インターナショナル
【アーサー度】★☆☆★★★(如何様にも!)

イギリス知的ギャグ集団・モンティパイソンの初映画作品!
アーサー王伝説はもちろん、ミュージカルやさまざまな物をおちょくりまくった抱腹絶倒間違い無しの傑作。
数の数えられないアーサー王、殺しまくりのランスロット、あやうく乙女に誘惑されかかるガラハッド・・・(笑)。低予算で製作されたにもかかわらず、きちんとした時代考証をベースにしたセットや衣装なども見もの。何気にビジュアルも私のお気に入りだったりする・・・。
ただちょっと下品だったり、残酷だったりするので家族全員揃って見るのはお奨めしません(笑)。

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル

キャメロット

キャメロット

【著者名・製作者等】 ジョシュア・ローガン(監督)
【発売元等】 ワーナー・ホーム・ビデオ
【アーサー度】★★

T・Hホワイトの小説『永遠の王』後半をミュージカル・映画化したもの。はっきり言って欧米人の頭の中ではアーサー王といえばこの映画が出てくるらしいほどメジャーな映画。
内容はランスロット(フランコ・ネロ)がアーサー王(リチャード・ハリス)の統治するキャメロットに現れ、やがてグィネヴィア(ヴァネッサ・レッドグレープ)と恋に落ち王国が崩壊して行く…というもの。主題の『キャメロット』は明るく楽しく、美しい旋律でありながらどこか物悲しい…名作です。(フォレスト・ガンプの中でケネディ大統領のシーンのBGMにも使われてました)また、ランスロットの歌う『C’est Moi』は必見!可笑しすぎます。
残念ながら舞台版に比べて圧倒的に曲数が少ない事と、個人的にグィネヴィアのヴァネッサ・レッドグレープや最後の少年があまり可愛く思えない(←おい!)事がひっかかるけど(モルガンも出てこないし)、モードレッドなども他の作品にないイイ味を出していたり、見るべき所は沢山あります。
全体的に暖かく、古き良き時代(?)をいとおしむような作風が心にグッと来ます。何気にパッケージも凝っていて素敵。  

キャメロット 特別版

王様の剣

王様の剣

【著者名・製作者等】 ウォルフガング・ライザーマン(監督)
【発売元等】 ブエナビスタ
【アーサー度】★★

 T・Hホワイト『永遠の王』の前半をディズニーがアニメ化した物。アーサー(ウォート)が鉄床から剣を引き抜いて王となるところまでの話になっている。
ディズニーのアニメということで、全然関係ないキャラクターなどが登場したりしているが、マーリンと魔女の魔法対決など大人が見てもなかなか楽しい。
まったくの子供向けのアニメーションだが、とんがり帽子のマーリンなど、欧米人(特にアメリカ?)のスタンダードを知るにはもってこいの映画。
特にマーリンのデザインはイカしてます(笑)。ケイは・・・あんなにジャイアンじゃないと思うけど・・・(涙)。  

王様の剣

魔法の剣 キャメロット

魔法の剣 キャメロット

【著者名・製作者等】 フレデリック・デュショー(監督)
【発売元等】 ワーナー・ホーム・ビデオ
【アーサー度】★☆☆

ワーナーが贈る、初めての長編ミュージカル・アニメーション。
原点とは直接の関わりはあまりないものの、エクスカリバーをめぐって物語が繰り広げられる。
特に俳優陣が豪華。声では、アーサー王には最近のジェームス・ボンド、ピアース・ブロスナンが声を当てていたり、敵役のルーバーには映画『レオン』でキレた役を見せてくれたゲーリー・オールドマンが起用されている。歌の部分ではヒロインの母親役でセリーヌ・ディオン、ヒーロー役のギャレットにはスティーヴ・ペリーが声を当てていたりしてかなり豪華絢爛の配役となっている。
また、日本語吹き替えでは、敵役のルーバーの萩原流行が怪演している。
アーサーはほんの少ししか出てこないが(しかも弱っちい・笑)、エクスカリバーを扱えるのはやっぱりアーサーだけ、という演出は個人的に嬉しい。
ミュージカルが苦手な人には少々抵抗があるかもしれないが、曲はどれも素晴らしい出来なのでぜひお試しあれ。大人も子供も充分に楽しめる作品。

魔法の剣 キャメロット 特別版