小説など
小説など、一般出版物です。絶版の物ばかり…中古or図書館で読んでみて下さい。
アーサー王宮廷のヤンキー
【著者名・製作者等】 マーク・トウェイン
【発売元等】 創元推理文庫・ハヤカワ文庫
【アーサー度】★☆☆
あの『トム・ソーヤの冒険』や『ハックルベリィ・フィンの冒険』を書いたマーク・トウェインのアーサーリアン・ポップ。もう既に古典の域に突入していると思われます。
内容は、19世紀のヤンキー(コネティカット生まれのアメリカ人)がアーサー王の時代へタイムスリップするというもの。マーク・トウェインの生きていた時代への痛烈な皮肉・批判が多分に含まれてますが、後に出てくるアーサー王・タイムスリップものの中では群を抜いて素晴らしい作品です。
笑いあり、涙あり、爽快感あり、のヤンキーの巻き起こすさまざまな事件が痛快な一冊。古典を知らなくても充分に楽しめる作品だと思います。
アーサー王宮廷のヤンキー(創元推理文庫)
アーサー王宮廷のヤンキー(ハヤカワ文庫)
永遠の王 上下巻
【著者名・製作者等】 T.H.ホワイト
【発売元等】 創元推理文庫
【アーサー度】★★★
私の中では最高評価のアーサリアン・ポップ。
登場人物に対する愛情のにじむエピソードや描写など、どれをとっても素晴らしいです。優しく暖かでいて、自分の犯した罪をしっかりと見つめるアーサーや、何故か醜男なランスロット。その他にもペリノアやパロミデス、オークニー兄弟など人物の描写も秀逸。
前半、多少冗長に感じる部分や『おや?』というところもありますが、全てはクライマックスへ向けての序曲です。ラストは、貴方の目で確かめてください。私が何を言っても無駄です(笑)。
絶対に、マロリーの『アーサー王の死』を知ってから読んでください!
永遠の王―アーサーの書〈上〉 (創元推理文庫)
永遠の王―アーサーの書〈下〉 (創元推理文庫)
アヴァロンの霧・全4巻
【著者名・製作者等】 マリオン・ジマー・ブラッドリー
【発売元等】 ハヤカワ文庫
【アーサー度】★★☆
フェミニズムあふれる傑作。モーゲン(モルガン)の視点を通して物語が進むという独特の手法が用いられており、土着の宗教ドルイド教とキリスト教の対立をもとにした人物の丹念な描写が素晴らしいです。
しかし、モルガンが好きな人はよりモルガン好きに、アンチ・グィネヴィアな人はよりアンチ・グィネヴィアになること間違いなし(笑)のお話です。
非常に長い話ですが、読み終わったときの読後感は心地よいものがあります。復刊を切に訴えたい本です。
アヴァロンの霧〈1〉異教の女王
(ハヤカワ文庫FT)
アヴァロンの霧〈2〉宗主の妃
(ハヤカワ文庫FT)
アヴァロンの霧〈3〉牡鹿王 (ハヤカワ文庫FT)
アヴァロンの霧〈4〉円卓の騎士 (ハヤカワ文庫FT)