英国旅行のまめ知識
豆知識って何よ?ってな訳ですが、英国を旅行する際にちょっと知っておくと便利な事柄をまとめてみました。とはいえ、私もぺーぺーの初心者なので偉そうなことは言えませんι むしろ、自分が旅して『こ、こうなのかっ???』と思ったことを、初心者らしい発想で(笑)紹介したいと思います。まあ、わかんなかったら人に聞く。これが基本です。
交通費について
英国のほとんどの交通手段において、3種類のチケットがあります。
- 片道切符(シングル)
- 往復切符(リターン)
- 一日往復切符(デイリターン)
不思議なことに、往復切符は、片道切符を2枚買うよりずーっと安いです。デイリターンになると、さらに安いです。
長距離ではない普通の市民バスなどは、シングルとデイリターンしか無いのでご注意を。
ちなみに、このページではシングルをS、デイリターンをDR、リターンをRと表記してあります。
バス(コーチ)について
英国では、地方都市に行く便利な手段として、コーチ(Coach・長距離バス)があります。完全指定席(といってもどこ座っても良いけど)で、日本にあるのと同じようなモンです。
ロンドンからだと、ヴィクトリア駅の近くにあるヴィクトリア・コーチ・ステイション(いわゆるバスターミナルってやつですね)からほとんどのバスが出ています。
チケット売り場は大抵の休日は混んでいますので、前もってネットで予約しておくと、専用窓口があるので楽にチケットを買うことができます。もちろん、空いている日もあるのでそのままチケット売り場に並んでもOKです。
切符売り場では、片道か往復か、行き先、乗車日と時刻(往復の場合は帰りの便も)を告げます。こっちが英語しゃべれないと分かれば、それなりの英語で話してくれるので大丈夫です。いざとなれば時刻表を指差して『day-return,please!!』でOKです。向こうは観光客慣れしてますので。
市民バスでは、切符売りばでなく、バスの運ちゃんから直接切符を買います。行き先を告げて、『着いたら教えてねっ!(Please,tell me when it arrives.)』といっておくと安心です。
バスの中にはトイレもありますし、それなりに快適です。また、鉄道よりも時間が正確です。しかし、なんと言ってもバスは安い!ただし時間はそれなりにかかります(例:ブリストルまで6時間等々…)。また、地方の市民バスなど、日曜は運行していないバスもあるのでご注意を!
大きなバス・ステーションには、荷物を預けておけるロッカーがあります。荷物が多い場合は利用してみるのもいいかもしれません。ただし、日本のロッカーより高いです。
英国鉄道について
やっぱり遠くへ行くなら鉄道!だって早いんだもん!!…でもね、英国の鉄道は遅れるんです。その証拠にパディントン駅へ行って電光掲示板を見ると、ほとんどの列車の表示は『Delay(遅れている)』(笑)。ま、それさえ気にしなきゃOKなのが鉄道。
ロンドン市内には8つのターミナルがあり、目的地へ行く列車がどの駅から出るかを確認しましょう。まあ、我々が行きたい所はたいがいパディントン駅から出ています^^;
地方に行くには、自動券売機ではなく、窓口で切符を買うのは日本といっしょ。で、窓口で私も切符を買ったのですが(買い方はコーチと同じです。ただし、1等席と2等席を選択します。)、何故か指定席になっていたっつう…。
客車には、1等席(1st. Class)と2等席(Standard Class)があり、これも切符を買う時に告げます。1等席は私は知りゃーしませんが(笑)、2等席だってなかなか快適です。ボックス席になっていて、間に大きなテーブルがあるので読み書きもできるし、ゆったりしていていい感じでした。うーん、ロマンスカー(新宿・小田原間を結ぶ特急列車)ぐらい?ブッフェ・カーも大抵はあるので、飲み物や食べ物も置いてあります。
指定席についてですが、日本と違い、指定された席以外は全て自由席です。指定席は、シートの背もたれのところに予約の紙が刺さっているのですぐに分かります。なので、紙が刺さっていない所が自由席です。
乗りたい列車の出発30分前ぐらいには駅に着くようにしましょう。そして、出発掲示板を見て自分の乗る列車が何番線から出るのかを確認します。(でも、遅れているとなかなか表示されませんι)
列車がホームに入ってきたら、自分でドアを開けて乗車します。降りる時も同様に、自分でドアを開けます。
何かと遅れがちな鉄道ですが、侮っていると定刻どおりに来ることもあります。ので、油断しないようにしましょう(笑)。
大きな駅でもロッカーがある所が多いので、荷物が多い時は利用してみるのも良いです(前述の通り高めですが…)。
B&B
英国を旅行する時に、便利な宿泊施設がB&B(Bed&Breakfast)です。その名の通り、ベッドと朝食を提供してくれる庶民的な宿です。
よく、ガイドブックなどに『英国版民宿』と書いてありますが、まあ、そうといえばそうなのですが雰囲気的にはペンションの方が近いかもしれません。夕食の出ないペンション…。
朝食はほとんどが正統派イングリッシュ・ブレックファストです。しかも美味しいです。(ボリュームがすごい…)。大抵部屋はキレイで、タオル・バスタオルや、ポット、ティーバッグなどがあり、下手なホテルに泊まるよりもいいと思います(笑)。
各地のインフォメーションセンターでも良いB&Bを教えてくれたりします。予約は電話やファックス、最近ではオンラインで予約ができるところもあります。しかし、いざとなれば直接行って探すのもいいかも知れません。
直接行く時、大抵のB&Bでは部屋の空きがあるかどうか表に表示しています。良さそうなB&Bを見つけたら、ドアをノックしてみましょう!もし空いていなくても、他のB&Bを紹介してくれる場合もあるし…(皆本当に親切^^)。
何と言ってもB&Bは安いです。大抵20ポンド前後です。ロンドンのB&Bはさほど安くはないのですが。
地方のパブだと、B&Bを併設している場合があります。
食べ物…
何かと評判の宜しくない英国ですが、最初から期待しなければどうってことはありません。よっぽどでなければ『不味い!!』という物には当たりません。『美味しくは無い』って物は沢山ありますが(笑)。一般的に食べ物は日本よりも高めです。出費は覚悟しましょう。
お手軽&安い食べ物としてフィッシュ&チップスがあります。また、よくあるのがケバブ屋さんです。どちらも常人の量と思えないほどのボリュームで出てきますので、女性の方ならば2人で分けるというのが正しいような気がします。男性の方も覚悟だけは必要です。間違っても2つなんてオーダーすると酷い目にあいます(笑)。
コース料理は、スターターとメインに分かれています(単純です)。スターターを選び、メインを選ぶ、という風になります。こちらも量だけは多いので、心配な方は、メインを2人でシェアするのも良いでしょう。多少恥ずかしいですが…(私はやりました^^;)。
どうしても美味しい物が食べたくなったら、迷わずカレーライスを注文しましょう(メニューにあれば、の話ですが)。不思議なことに、他の料理はイマイチな店でもカレーだけはかなり美味しかったりします。別にインド料理屋に入らずとも、です。さすが植民地化してただけはあるな…。あと、中華や東南アジア系の料理も悪くないです。(店があれば、の話ですが…)
Boots(英国版マツキヨ…なのか?)などに行くと、ミール・ディールといってサンドイッチと飲み物、おやつ(ポテチかキットカット)でまとめて安く買えるシステムがありますので利用するのも良いでしょう。(ただし、田舎にはありません…)
服装
とにかく、歩ける服装にしましょう。(特にティンタジェル)。靴も歩きやすい運動靴が良いです。間違ってもサンダルや汚れては困る靴を履いてきてはいけません(特にティンタジェル)。バッグもできれば両肩に均等に重さのかかるリュックがおすすめです(特にティンタジェル)。
ウインドブレーカーや、パーカーなど雨にぬれても平気な物を1枚用意しておくと安心です。英国は温度や天候の変化の激しい所です。いつ雨が降ってきても良いように腰に巻けるものがベストです。ちなみに私は、傘は1回もささずにユニクロのパーカーのみでしのぎました。
水について
英国の水道水は衛生的には全く問題はありません。しかし、石灰分を多量に含んだいわゆる『硬水』なので、日本の水事情と多少違いがあるようです。
水道水は飲み水としても大丈夫ですが、前述のとおり石灰分が多いので稀におなかの調子が悪くなる人もいるようです。心配ならばミネラルウォーターを買って飲むことをお勧めします。ミネラルウォーターは、炭酸入りの物(sparklingまたはcarbonated)もあるのでご注意を。炭酸の入っていない物には『still』の表示があります。
シャワーを浴びる時、石けん類がほとんど泡立ちませんιスポンジ類を使っても駄目です。どうしたらいいんだろう(苦笑)。
慣れないうちは、髪を洗うとバサバサになったり肌が荒れたりすることが多いので、肌の弱い方は自分に合った化粧水などを持っていくことをお勧めします。
トイレについて(笑)
英国のトイレ事情はさほど悪くありません。『すごくキレイ!!』ってほどではありませんが少なくとも日本の公衆トイレよりはいいかも知れません。
観光地などには必ずといっていいほどトイレがあります。駅やコーチステーションにもありますが20ペンス取られる場合もあります。なので、いざという場合に備えて20ペンス硬貨は必ず用意しておきましょう。
いざとなればそ知らぬ顔を(!)して近くのパブに入り(どこへ行ってもパブだけは腐るほどあります)、そこで済ませてもいいでしょう。
やっかいなのは、流す時です。どうやら日本のトイレのしくみと少し違うようで、日本人の感覚でレバーを押しても流れないことが多いです。何やらレバーを押した勢いで圧力がどーのこーのというしくみなので、流す時に必要なのは力よりもイキオイです。なので、流れなかった時は、気合と勢いで流してください。きっと流れるはずです(笑)。